別れはバルコニーで

ボイスドラマ(YouTube版) 全14話 2019年2月27日 連載完結

主題歌「Swear not by the moon」

「Swear not by the moon」
曲・演奏・歌唱:水野晶 詞:古森悠馬、水野晶

第一幕「夢が醒めるまで」

代々優秀な騎士を輩出して来たキャストリー家だが、現当主のジェイミー・キャストリーには男児がなかった。 ジェイミーの妻リタは三人の娘を生むが、末娘のジャンヌを出産したのち、程なくしてこの世を去ってしまう。リタの葬儀の後、実母から跡継ぎのために後妻を娶るよう迫られたジェイミーは、愛する妻を亡くした喪失感の中、ひとつの決断を下した。 それは男児の誕生を心待ちにしていたジェイミーが「息子のように」可愛がって来た、騎士に憧れる若干4才の長女ジュディスを息子として育てるという荒唐無稽なものだった――。(公開日:2018/12/19)

第二幕「移りゆく日々」

ジュディスの騎士としての生活がはじまったが、幼馴染のマキューシオはジュディスがこのままジュードとして生きて行く事に難色を示している。 さて、騎士団長の息子と言うだけでも目立つというのに、不良騎士アンバーに絡まれていた錬金術師のロニール・モリアノッドを助けたためにアンバーの恨みを買ってしまったジュディス。出る杭のジュディスに対して、アンバーが取った行動は……。(公開日:2018/12/19)

第三幕「患いのトラジコメディ」

アンバーによって地下書庫に閉じ込められてしまったジュディスと巻き添えを食ったロニール。ロニールはジュード・キャストリーが女性であると気づいて動揺するが見て見ぬふりをしようと決心する。 誰にでも気さくなジュディスはこの一件以降ロニールにも親しく接するようになるが、ロニールの方はと言えばジュディスの馴れ馴れしさに迷惑しているようで……。 そんな折、ジュディスとロニールは城を訪れていたエリザベート王女の婚約者マーティンに遭遇。エリザベートによって半ば強引にウサギ狩りのお供として駆り出されるのだが……。(公開日:2018/12/26)

第四幕「愛とはどんなものかしら」

夫くらい、自分で選びたかった――ジュディスを誘ったお茶の席で、エリザベートはぽつりとそんな言葉を漏らす。 婚約者マーティンへの不満を胸に、エリザベートはカンパネラ伯爵と共に遠乗りに出かける事に。護衛として同行するジュディスとマキューシオ、そしてマーティンから「スケッチ」を頼まれたロニール。 エリザベートの恋の行方と、挙動不審なロニールと。ほんのり色恋模様の第四幕。(公開日:2019/1/2)

第五幕「おもかげ」

マキューシオの計らいで巷で人気だという舞台を見にやって来たジュディスたちは、席を譲った縁でロニールの母アンナ、妹のセシルと顔見知りになる。ジュードに一目惚れしたセシルは、席を譲ってもらったお礼にジュディスたちを屋敷に招く事を提案。 アンナに亡き母リタの面影を見出すジュディス。その面影に秘められた物語とは――?(公開日:2019/1/2)

第六幕「恋語り、夢語り」

ジュディスに発破をかけられたロニールは、重い腰を上げて父セザールにエミールの進学について交渉するが、話の矛先はロニールの交友関係へ。セザールはロニールに対して「ジュード・キャストリーに関わるな」と警告する。 ジェイミー・キャストリーの妻となったリタとロニールの父セザール・モリアノッド、彼らの若き日の物語と、ジェイミーの苦悩、そして幼き日にリタと交わした約束に思いを馳せるマキューシオ。 在りし日の美しき思い出にひたる、そんな夜があってもいい。淡く切ない第六幕。(公開日:2019/1/9)

第七幕「ひだまり去りし君を恋う」

エリザベートの戯れによって女装する事を命令されたジュディスと大興奮のメイドたち。エリザベートによって庭園でのティータイムに連行されたジュディスは「マーティンの従妹のジュリエット」としてマキューシオとロニールに紹介されるはめに。さて、二人の反応は……?(公開日:2019/1/16)

第八幕「雨音に消ゆ」

雨の夜に語らうジェイミーとマキューシオ。ジュディスをマキューシオに託したいと願うジェイミーだが、マキューシオにはそれを叶えられない理由があるようで……。 マキューシオがジュディスへ向ける思いと、ジュディスがマキューシオに抱く思い。どちらも確かな愛情でありながら、二人の気持ちはすれ違う。優しさか、それとも甘さか。伝えられない思いを胸に秘めたまま、マキューシオはジュディスに都を去る事を告げる。(公開日:2019/1/23)

第九幕「夜風」

ジャネットの結婚式に出席したジュディスたち。ロニールたちを招くものの、ロニールは風邪で欠席となり、アンナとセシルのみが出席した。 式典後、華やかな祝賀パーティーが催されるが、珍しく体調不良らしいマキューシオはソフィアを伴って途中退場する。 マキューシオと二人きりになったソフィアは、雨の夜にジェイミーとマキューシオが交わしていた会話を聞いていたと告白。多くを語らずに去ろうとするマキューシオに対し、ジュディスに真実を伝えるべきだと訴えるが……。(公開日:2019/1/30)

第十幕「さよなら、コスモス」

秋と冬のはざま、良く晴れた陽射しの温かい日にピクニックに出かけたジュディスたち。 ジュードと二人きりになりたいセシルは、ジュディスをコスモスが咲き乱れる丘へ案内するが……。 マキューシオにはきっと黒いコスモス。行き交うは、淡い思いの第十幕。(公開日:2019/2/6)

第十一幕「尊き日々は遠く離りて」

冷たい雨の真夜中、一台の馬車がキャストリー家を訪れる。 やって来たのはベルハルト家の使用人モニカだった。ソフィアに促されるままベルハルト卿の屋敷へ向かうジュディス。 馬車の中でジュディスは、マキューシオがジュディスに伝えられなかった真実をソフィアから聞かされる。(公開日:2019/2/13)

第十二幕「道化の悲喜劇」

マキューシオからジュディスを託されたロニールだが、ジェイミー・キャストリーを嫌悪する父セザールからキャストリー家との関わりを咎められる。それでも自分の信念を曲げないロニールはジュディスを支え続けようとするが……。そんな折、ジュディスの元へやって来たティボルトは滔々と自分の「戯曲」を語り出す。道化が投じた一石が予定調和を狂わせたのか、はたまたそれとも。(公開日:2019/2/20)

第十三幕「別れのバルコニー」

城内での事件から一夜明が明けた。 奇襲によって北方で戦端が開かれ、増援が送られる事を知ったジュディスは、父ジェイミーに自ら部隊入りを志願する。 ロニールはジェイミーに真実を訴えるため、アンナの協力によって屋敷を抜け出しキャストリー家へと向かうが……。 月夜のバルコニーに立つジュディスと、それを見上げるロニール。そこで二人が交わした言葉は――。(公開日:2019/2/27)

第十四幕「舞台の幕が下りるまで」

ジュディスが北へ発ってから、二度目の春――。 Wednesday-2Bが送る少女漫画風ボイスドラマ「別れはバルコニーで」全14幕の最終話。(公開日:2019/2/27)

作品案内

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